土曜日に、経団連会館にお呼ばれ。
日経新聞本社とくっついて、建てられてんだね。
間違えて日経ビル入っちゃって、かなり迷う。
名札は用意されてたので、久しぶりにお勉強タイムで、高名な先生方の講演を拝聴する。
・・・・・・いやもう、すごかったよっ!!
生物物理と分子生物学完璧に理解して無いと、理解不能な話だと思うんだけど(どれもやったこと無いけど、なんとか言いたい事は理解・・・・・・出来た?)。
まーいっか、バッサリ今日の主題入るよー。
人は何故老いるのか?
1979年、がん抑制遺伝子であるp53が発見されました。
がん治療の特効薬として、早速実験が開始されます。
がん罹患のマウスに抑制遺伝子を注入すると、がんは消失して目的達成・・・・・・のはずが。
急激に老化が進み、結局平均寿命まで生きることは出来なかったそうです。
*ちなみに、がんと言うのは壊れて異常増殖する細胞を指します。
抑制遺伝子p53は、がん細胞に対して自滅を加速させる方向に働きます。
てー事はだよ、つまり
老化って言うのは、がんに対しての最後の対抗手段なわけなんだよ。
それではと、遺伝子の中からp53を抜き取り(専門用語でノックインと言います)、
生き物が絶対に老化しない環境を作ったらどうなったかと言うと・・・・・・。
すぐに体中の細胞がガン化されて、死んでしまったそうです。
生命体が生き延びるには、ルールがあります。
それは高い所から落ちたら死んでしまうとか、食べ物食べなかったら餓死するとか。
普通は、そう言った馬鹿なことをしないよう、大自然の法則にしたがって行動します。
老いるとは、生き残るためのルールなのです。
ガンと老化はコインの裏表の関係で、どちらかを抑制しようとすると、必ず、もっと早く死が訪れます。
ガンとは活性酸素が引き起こすものであり、活性酸素とは終末糖代謝産物AGEs、つまりお米やジャガイモ砂糖パン・・・・・・食べ物が引き金を引くのです。
*本当は低酸素とか外的ストレス(運動、精神的、タバコ)もあるよ。
それではと抗酸化酵素のSOD、CAT、GPXをドカドカ投下して、ガン化を極力抑えたらどうなるか・・・・・・
寿命が延長すればするほど、多分若年層に子供が生まれなくなって、国として崩壊するってゆーオチが見えます。
生き物って言うのは、環境に合わせて変化するのが仕事です。
遺伝情報のDNAを生きてる間にグリグリ変化させて、毎年姿かたち変わるくらいじゃないと、不老不死っていうのはまぁ・・・・・・無理でしょ。
*実はDNAの書き換えってのは、生きてるうちにしょっちゅうやってたりするんだけど・・・・・・。
すげー重くなったXPにパッチ当て続けて、エラー訂正し続けて、使うような不毛さ・・・・・・それって不老不死って言えるのかな?
そんな面倒な事するくらいなら、卵産んで(7をクリーンインストールして)イチから育てなおす方が手っ取りはやい、そう思う。
うん、私達生き物ってのは実に合理的だね。
でも、それでもっ!!
抗酸化の研究は続けないとダメなんですっ!!
がんばんぞー、おーっ!!
つーわけで、日曜日の話に進みます。
前回。
前々回。
と、結構生きるか死ぬかの場所をめぐるのが、好きなのですが・・・・・・。
今回。
何・・・・・・?
モルダーあなた疲れてる?
足を踏み外すと死ぬ分が足りてないわよ?