NOeSIS02-羽化- 一夜先輩の楽しいお話 より
文科省の科学技術白書漁ってたら、楽しい記述発見
プラナリアの記憶実験といって、結構有名なお話です。
またこんなヨタ話を載せやがって、これだから役人は……。
1.プラナリアは真っ二つにすると、2体に分裂する
2.プラナリアにお手を覚えさせる
3.お手の出来るプラナリアを、真っ二つに分裂させる
4.さあ、お手が出来るのは頭側のプラナリアかな? それともお腹側かな?
答えは、両方です。
5.お手を覚えさせたプラナリアをすり潰し、他のプラナリアに食べさせると……?
なんとなんと、食べたプラナリアがちゃんとお手を覚えます!!
*お手、光刺激に対する反射反応。
……まあ、あれだよね。
プラナリアの消化構造が結構原始的だからなせる技だよね。
恐らく高等生物(ウチら)には無理な芸当だろうけど、結構興味深い。
私達ヒトは食べ物を摂取し、分解、吸収し、様々な反応を返します。
それが上手くいけば身体が健康になったり、若返ったりします。
(サプリメントとか)
ただ、身体に合わない物を摂取すると、アレルギー反応を起こしたり(最悪死ぬ)、ガンを誘発する活性酸素を産生させてしまったりする(rAGE)。
これらは全て免疫系に起因しており、実際T細胞は対象の病原体の情報を獲得する事によって免疫を……って、話が横に逸れてきた……。
つまり、
食べることでそのものの記憶や能力を、内側に宿らせることができる。猟奇的で、魔術的だけど、お話としてはかなり魅力的です。
私達はエネルギーや身体の構造物を獲得するために、食べるのではない。
相手の記憶を取り込むために、食べている。
つまりヒトは、記憶を食べている。
ほら、だんだんNOeSISっぽい話になってきた。
続きは03でね。